2020年の革新的な人工知能企業【Part 3】
1. Syntiant
半導体企業のSyntiant社は、AIアルゴリズムを実行するために設計された低消費電力プロセッサを製造している。
同社のチップは非常に小さいため、より高度なアルゴリズムをハイテク機器、特に音声アシスタントに搭載するのに最適。
Syntiantのプロセッサのうち2つは、AmazonのAlexa Voice Serviceで使用できるようになり、開発者はクラウドにアクセスすることなく、より簡単に人気の音声アシスタントを自社のハードウェアデバイスに追加することができるようになった。2019年、SyntiantはAmazon、Microsoft、Motorola、Intel Capitalなどから3000万ドルを調達。
2. WINT
Wint社は、水漏れを防止するためのソフトウェアを開発してる。
同社の調査によると商業ビルでは25%以上の水が無駄に使われており、多くの場合、発見されていない漏水が原因らしい。
そこで、Wint社は水の使用量の異常を探すことで、水漏れと無駄を特定できる機械学習ベースのツールを発売。これを用いることで建設現場や商業施設の管理者は、パイプが破裂する前に水を止めることができるようになる。
2019年には、水漏れに注目したことで同社の収益は400%増加し、フォーチュン100社からも注目を集めており、そのうちの1社はWintが水の消費量を24%削減したと報告している。
3. INTERACTIONS
ドライブスルーやレストランで食べ物を注文して、注文したものと違うものが出くる..ヒューマンエラーは発生しやすく、防ぐことが意外と困難。
2019年に登場したInteractionsのゲスト・エクスペリエンス・プラットフォーム(GXP)は、電話やテキストでの注文に加え、注文を正確に処理するためにAIを使用している。
この技術は、複雑なカスタムオーダーにも、冷静に対応できるように設計されており、「ハンバーガーと一緒にポテトはいかがでしょうか?」などとサイドメニューを勧めることもできる。インタラクションズは、あなたが最近ランチを注文したことがあるであろうクライアントに対して、すでに300万件の注文を処理している。
4. Kasisto
カシストは、パーソナル・ファイナンスを熟知し、人間との会話の仕方を知っているデジタル・アシスタントを開発。
KAIと呼ばれるその技術は、銀行やその他の金融機関が提供するバーチャルアシスタントの背後にあるAIであり、顧客がビジネスを遂行し、より良い意思決定ができるように支援している。
Kasistoはスタンフォード研究所でインキュベートされ、KAIはAppleのSiriアシスタントを生み出したのと同じコードベースと研究から分岐。
カシストによると、現在、約1,800万人の銀行の顧客が、モバイル、ウェブ、または音声チャネルを通じてカイにアクセスできるようになったという。